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昔から伊集院光のラジオが好きでよく聴いているのですが、少し前に「『来る』というホラー映画に少し出ている」という話をしていました。

基本的にホラーは苦手なのですが、滅多に演技しない伊集院がどんな役で出てるいるのか気になり、恐る恐る調べはじめました。

「伊集院はスーパーの店長役かー」などなど色々な情報が集まってくる中で気になったのが「除霊のため日本全国の霊能者たちが続々と結集するが、それを阻む悪霊に次々と殺されていく」というシーン。

そのシーンでは、あっけなく殺されてしまう人もいれば、危険を察知して工夫を凝らしながら現地にたどり着く人もいるようで、ラスボス戦を前に仲間が続々と結集する感じ、ワクワクします。

こういうの好きなんだよなー、この場面だけでも観てみたいなー、途中から観るのもアレだし全部観るかー、でも実写は怖いなートイレ行けなくなっちゃうかもなーどうしようかなー、と散々悩んで、Wikipediaでも見ながらもう少し悩むことにしました。

ただ、Wikipediaを見ると映画より小説の方が気になる情報が多くて、恐怖の描き方に独自の方法論があるっぽかったり、それが「文芸ならではのホラー表現の極み」と評されていたり、「映画よりもこっち読んでみようかな」という気持ちになってしまいました。

というわけで、久々に(たぶん半年以上ぶり)に本を1冊しっかり読み切ったのですが、結論から言うと、期待していた「結集シーン」はどうやら映画オリジナルのシナリオのようで、原作の小説には出てきませんでした。残念。

しかし、章ごとに一人称の視点を変えていきながら一つの事象を違った視点で捉え直す構成や、きれいに回収されていく伏線にグッと引き込まれてしまい、結局一気に(あまりに怖過ぎる場面は休憩を入れながら)読み切ってしまいました。

実写じゃなくても十分怖くて、読みきってからは、自分で注文したUber Eatsや、Amazonの荷物を受け取るのがめちゃくちゃ怖くなりました。全部もう置き配です。色校受け取るのも正直超怖いです。なるべく返事はしないように息を止めながらそっとドアを開けます。

映画のほうの『来る』は結局見ていませんが、お話を読んだ感じだと「野崎」のキャストは岡田准一じゃなくて安藤政信佐々木蔵之介眞島秀和あたりのもう少し神経質そうな面長がいいな、と思いました。

(映画見ると「岡田准一しかねーだろ!!」になるのかもしれませんが)

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装丁の仕事をするまえから本は好きでよく読んでいたのですが、この仕事を始めてからビジネス書なんかも少しずつ読むようになって、読む本の幅は少し広がっています。

割合としては小説が一番多くて、エッセイやドキュメンタリー的な本もよく読みます。

基本的に一度読んだ本をなんども読み返すことはあまりしないのですが、「食」にまつわる本や話は好きで、檀一雄や、武田百合子、開高健、池波正太郎なんかはたまーに数ページずつ読み返しています。

なかでも池波正太郎には一時期とても影響を受けていて、作中に何度も出てくる「山の上ホテル」に天ぷらを食べに行ったりもしました。

読みかけの藤枝梅安、そろそろ読み進めようかな、と思いつつ、ついついいろいろな本をつまみ食いしてしまいます。

今はNHKスペシャルの「超常現象 科学者たちの挑戦」をつまみ食いしています。